5月30日、一年ぶりのアメリカ。
去年、ニューヨークの手前で荷物を全部パクられてしまったため、NYはあまり観光できず、今回はそのリベンジも兼ねて、二週間のJazz修行の旅。
行き先の飛行機にはめちゃめちゃビビってたけど、飛行機恐怖症のくせに、いつも窓ぎわの席をとる私。
乗る度に思うけど、空に飛び立つためにかかる力ってすごいよね。
あの瞬間が一番緊張やもんね。
毎回感動しちゃうなぁ。
はるか雲の上から、境目のわからない地球に飲み込まれていく太陽を眺めて。
私たちの真下には小さな入道雲。
仕上がっていたイメージは、こんなにも簡単に覆される。
その日は飛行機で隣の席のフロリダ出身のステイシーという女性と仲良くなった。
私はビールを、ステイシーはワインを飲みながら、長い空の旅を共に乗り越えた。
アメリカに着くと、まず宿に向かった。
JFK空港からSubwayに乗って一時間ほどの所が目的地。
夕暮れ時で車内はガラガラ。
いまいちアメリカに来た感覚がないままだ。
歓迎される事もなく、放ったらかしの感じのこの町は、アメリカらしくないと言われる理由がわかる。
地下鉄を降りてしばらく歩き、やっと宿に着くと、急遽宿変更だという事が告げられる。
タクシーを拾って行けと言われたので、
言われるままに拾ってまた別の宿に向かう。
10分ほど走って辿り着いた所に待っていたのが宿主だった。
彼はドライバーにお金を払ってくれた。
古めのアパート。
この日からここが私の滞在する宿になる。
女の子六人で一部屋をシェアする。
一人はあまり話ができないままチェックアウトをしてしまったけど、次の日から残りの四人との賑やかな生活が始まった。
オーストラリア人のローザとサラ。
イギリス人のシャーレイとマーニー。
みんな年が近くてかなり仲良くなれた。
今朝、アメリカ横断中のローザは、次の土地のボストンへと向かった。
ちょびっと切なかったな。
オーストラリア、今度遊びに行くね。
昼間は、ファンキーガールのサラとショッピングに出かけた。
アパートを出て十秒ほど歩くと、サラはすぐに男に声をかけられて、意気投合した。
そして一分後、二人は路上でキスを交わしてた。
三回も。
恐るべしファンキーガール(笑)
今夜はその人とデートらしいから、多分帰ってこないだろうな。
素敵な夜を過ごしてね。笑
そして私は今からカナダとの国境、ナイアガラに向かいます。
親友との再開。
久しぶりのバスターミナル。
去年は死ぬほどお世話になって、その分辛い事も多かったこの場所。
懐かしい気持ちで来てみると、色んな想いでいっぱいになった。
悔しかった事とか色々思い出して。
NYでの生活に馴染みつつあった私はまだまだだな。
一つの場所に落ち着く事に満足しててはだめ。
貪欲でいたいな。
non. from NY